今年の7月から、県が主催する「学生の石見地域研究事業」を受けて、長ぐつカフェのメニュー開発に取り組んでくれている、島根県立大学の金野ゼミの皆さん。カフェオープンの時はもちろん、ぜにほうの地域学校で行われたデイキャンプやビアガーデン、クリーン作戦など地域の行事にも積極的に参加してくれました。現在2月の新メニューのお披露目会を目指して、地域の郷土料理を取り入れた美味しいメニューを考案中です。
そして昨日、12月16日(日)に地域の女性グループ「フレッシュ円」の皆さんの協力を得て、銭宝に昔から伝わる料理の調理実習を行いました。各家庭に型枠もあり、作り継いでこられた角寿司や、葬儀の時に出される「つぼ」や「平」(煮しめ)、この地域の方にはお馴染みの白和えや天ぷら等の料理を教えていただきました。学生さん達の時間が限られていたため、下ごしらえ等、「フレッシュ円」の皆さんにお任せしましたが、初めて体験する角寿司などの郷土料理に、皆さんがんばって取り組んでおられた様です。
作った料理で角寿司とおむすびの2種類のプレートを作り、皆さんで一緒にいただきました。また当日田屋でクリスマス会を行っていた若宝会、粋宝会の方にも試食していただき、皆さんの感想をお聞きしました。「器や盛り付けが変わると雰囲気も良くなるね」等、好評だったようです。
学生さんには長ぐつカフェの看板メニューになるような、素敵なメニューを楽しみにしてますね!
銭宝地区では、地区社協の銭宝ブロックと自治会の福祉環境部、地区別戦略の健康福祉部とが中心になって、高齢者を対象に食事の提供と体操を行う「いきいきサロン」を現在月に1度行い、多くの方に参加していただいています。
しかし、耳が聞こえにくい方や足が悪い方など「他の方に迷惑がかかるから」と参加を遠慮される方も多くおられ、少人数でどなたでも気兼ねなく参加できるようにと今年の5月より健康福祉部が中心になって「銭宝の寄り合い処 サロン田屋」を開始しました。
地域の交流の場、健康づくりの場として、現在週1回のペースで行っています。
一日の流れは、簡単な健康チェックをした後、スタッフと一緒に昼食を作っていただいたり、ゲーム等を楽しんでいただき、午後からは健康体操で体を動かして3時のお茶の後解散、という形で行っています。毎回10名前後の方が参加し、おしゃべりや食事を楽しんで帰られます。ボランティアの人数もまだ少なく、負担が大きくなってしまわない様、お互いが無理なく楽しい時間を共有できる空間を目指しています。
高齢の方は、経験豊かな知識を私たちに伝えることで活動を支えています。お互いが支え、支えられながら「サロン田屋」がこの地域を維持していくために必要な場所となる様に、次の世代までつなげていきたいと考えています。