5月の最後の日曜日、広島から20名程のグループが、高野山に登山に来てくださいました。月に1回はグループで近隣の山々を登っておられるだけあって、皆さん登山に慣れておられ、当日は大人数にも関わらず、スムーズに頂上まで登り、順番に展望台からの景色を楽しまれたようです。
グループの皆さんが訪れる10日程前、里山保存会のメンバーの人達で登山道の整備をしました。
登山道に生えたクマザサなどの草を刈り、冬の間に倒れた木や枝を整理したり、道の分かりにくい場所には目印のテープを木に結び、急な斜面は土を削り上から叩いて固めてステップの代わりにしました。
整備を始めた頃は、登山道を覆うほど生えていた草も、1年に何度か刈っていくうちに、自然と生える量が減ってきたり、斜面のステップも冬の間の霜で崩れかけたものを、また削って強くしてやります。
自然に人がほんの少し手を加えることで、人が親しんで登れる山に少しづつ変わってきました。地域の年配の方に子供の頃の話を聞くと、まき拾いや炭焼き、きのこや山菜採りなど、ほんのひと昔前まで、山に入ることが生活の一部であったようです。
山が生活の一部から遠ざかってしまった今、こうやって山に登ることで、人も自然の一部であることに気づかせてもらっています。
今回の登山グループのホームページに、高野山に登山した様子を紹介してくださっています。
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