『農事組合法人ファーム布施』は、平成15年11月、布施2集落に誕生しました。
水稲を中心に、和気あいあいとした雰囲気の中で作業に励んでいます。
米価の下落や集落内の後継者不足などにより、昭和60年代頃から将来の集落運営や農地保全について危ぶまれる声が聞こえるようになってきました。
集落内農地の電気牧柵の設置や水路管理、機械の購入などを共同で進めていく中で、行政より平成13年頃から集落営農化の話があり、紆余曲折ありましたが、平成15年11月に全戸加入での設立に至りました。
やはり最終的な理由は『この地、この集落、この景観を守りたい』というのが一番の想いです。
水稲のメインはコシヒカリ(ハーブ米)で、きぬむすめやハナエチゼンを栽培しています。
また、水稲以外にも新たな試みとして、タデやトマトの栽培にも取り組んでいます。
営農法人を設立する前から、環境にやさしいハーブ米を栽培していました。営農法人を設立した後、これまで以上に「安全で安心な農産物」に対する認識が深まり、本格的にハーブ米の栽培に取り組みました。
レッドクローバーというハーブを育て、水田にすき込み、肥料として利用します。併せて農薬の使用も抑え、エコロジー農産物として出荷しています。
泥落としと集落の交流を兼ねた『春を惜しむ会』や、『田植え慰労会』『視察研修』などを行い、集落の絆を深めています。
また、県外在住の地元出身者の方々が作業時にはたくさん帰ってきてくださいます。
ファーム布施の存在が、集落の皆さんの架け橋にもなっています。