隣町に川本という町があって、銭宝地区の八色石からこの町へ行くには山沿いのくねくねした県道を下ることになります。
ところが、昭和30年代までは別のルートで、バスも通っていたという旧道があります。
この古い道を歩いてみようという試みがなされました。
3月21日の日曜日です。
企画したのは、八色石の「はなの会」という女性連。
会のメンバー以外でも参加が可能とあり、結果として、参加者は60歳代から70歳代で女性5人に、男性は案内人一人を含む都合3人、合計8名となりました。
当日は雨が降ると予報されていて、空を見上げながらの集合です。
集合場所は龍岩神社下。
出発は午前10時になりました。
出発後20分位は上りとなるがあとは下る一方。道は舗装された形跡はありません。
案外に広いなと思う個所もありますが、崖が崩れて一人が通るにやっと、という場所もあります。
総じては、予想したより良い道でした。
計画では1時間程度で到着となっていたのですが、町が見え始めたのは予想をはるかに超えて1時間45分を越していました。
そして、休憩場所とした無人のお寺に着いたのは出発後丁度2時間後の12時です。
ここで30分弱の休憩と昼食をとることにしました。
元の計画では、来た道を戻ることになっていたのですが、荒れた上りの山道を戻る気が起きず、整備された県道を戻ることにしました。
普段、車なら10分余りで帰る道ですが、歩けばかなり長いものです。
町境のトンネルに着くまでには2時間を要しました。
出発地点に戻った時は丁度15時になっていました。
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この間の歩行経路をGPSで記録してみました。
スマホに専用のアプリを入れてGPSデータを記録し、そのデータをパソコンで画像に変換するというものです。
下った行きに比べると戻りの県道はかなり折れ曲がっています(経路の色が異なるのは歩行速度によるものらしい)。
出発地の標高は302m。昼食をとった川本の地点は206m。帰路の最高点の標高は498mになっています。
そして、全歩行距離は13.01Kmという結果になりました。
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心配した雨は途中ほとんど降らず、各自自宅に戻ったころから雨が降り始めました。
参加者みなが大いに楽しんだ、若干冒険心もゆすぶられる愉快な催しでした。
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文と写真;上田(K)