昨日、里山保存会のメンバーで、布施2集落側の登山道の整備をしました。
高野山の登山道の中で、唯一、布施2集落側のルートにはモミジが自生しています。
まだ紅葉には少し早かったのですが、ここ数日朝晩の冷え込みが厳しくなっているので、そろそろ色づいてくることでしょう。
年に何度か、登山道の整備をしていると、だんだんと高野山に愛着が湧いてきます。ただ、現在整備をしているメンバーは高齢になりつつあり、登山道をこのまま残していくには、共感してくれる次の世代が必要になってきます。
北東に琴引き山を望みながら、頂上で持ってきたおむすびをいただきました。
先日、八色石集落のあるお宅の山手の方で「グエーッグエーッ」とブッポウソウの鳴き声がするので行ってみると、下の草むらでブッポウソウの子供がうまく飛べずに落ちて、バタバタしており、上空では親鳥が心配して鳴いていたそうです。
早速その子供を保護して、近所に住むブッポウソウに詳しい方に連絡を取り、どうしたらよいかアドバイスをもらい、無事親鳥に見つけてもらったそうです。
心細かった子供は、人間も怖がらず、とてもかわいかったそうですよ。
無事に親元に帰れて、よかった!
龍岩さんへの急な階段の中ほどに、ごうらんが咲きました。
階段の両側の木が伐採され、おひさまがあたったためでしょう。
田植えの終わったこの季節、ごうらんは地域のあちこちに咲いていましたが、最近はめったに見かけることがなく、さみしく思っていました。
つぼみが五つ。楽しみです。
投稿(文と写真):八色石集落 三上富子さん
5月の最後の日曜日、広島から20名程のグループが、高野山に登山に来てくださいました。月に1回はグループで近隣の山々を登っておられるだけあって、皆さん登山に慣れておられ、当日は大人数にも関わらず、スムーズに頂上まで登り、順番に展望台からの景色を楽しまれたようです。
グループの皆さんが訪れる10日程前、里山保存会のメンバーの人達で登山道の整備をしました。
登山道に生えたクマザサなどの草を刈り、冬の間に倒れた木や枝を整理したり、道の分かりにくい場所には目印のテープを木に結び、急な斜面は土を削り上から叩いて固めてステップの代わりにしました。
整備を始めた頃は、登山道を覆うほど生えていた草も、1年に何度か刈っていくうちに、自然と生える量が減ってきたり、斜面のステップも冬の間の霜で崩れかけたものを、また削って強くしてやります。
自然に人がほんの少し手を加えることで、人が親しんで登れる山に少しづつ変わってきました。地域の年配の方に子供の頃の話を聞くと、まき拾いや炭焼き、きのこや山菜採りなど、ほんのひと昔前まで、山に入ることが生活の一部であったようです。
山が生活の一部から遠ざかってしまった今、こうやって山に登ることで、人も自然の一部であることに気づかせてもらっています。
今回の登山グループのホームページに、高野山に登山した様子を紹介してくださっています。
http://fc2user192472lie.blog.fc2.com/